環境緑化事業

4億年前の生きた化石が教えてくれる、豊かな未来のための環境緑化。

コケは他の植物と同様に炭酸ガス同化作用により炭素を体内に固定化する働きを持っています。
一般の植物は体内に固定化した炭素を落ち葉や枯れることにより土中で腐食したり、都市の中では焼却されることにより大気中にCO2を還元していきます。
その結果、CO2の吸収と排出の収支はおおむね1:1であると言われています。
ところが無機質上に生育できるコケは腐食化の進行が極めて緩やかであるため、炭素を固定化したまま堆積しピートモス(泥炭層)を形成していきます。
このことからもコケは長期的にみると他の植物と比べて炭素の固定化度が著しく高いと言えます。

スナゴケは自重の約10倍もの水を保つことができます。
大気の乾燥に対し、体内の水分を蒸散して生命を守ります。このようなスナゴケの保水性と蒸散効果は微気象の緩和に有効であることがわかってきました。
また、コケを屋上や壁面に使用すると、夏季の温度上昇の軽減による冷房の省エネルギー効果と冬期の保温による暖房の省エネルギー効果が期待できます。

コンクリート、防水層、塗装材の劣化は紫外線や赤外線による温度差が原因と言われています。
この劣化を防止するには植物を被覆するなどの手段が有効とされています。
コケ植物によって紫外線は遮断され、温度変化に伴う建築物の膨張を抑えるなどの劣化軽減効果を生じます。
この事は建築物の耐久性を向上させる重要な条件のひとつです。
コケも緑化を示す植物の一つですが、コケによる環境緑化とは一般的に言われる「緑色」を対象とする緑化とは異なり、必ず「緑色」を提供するものではありません。
初期の生物層を提供することによって、その場の環境域に環境形成作用がおこり、各段階の遷移相の初期的生態系を復元・回復・改善させるなどの効果をもたらすものです。
その環境下には多用な生態系が形成されていきます。

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