モスとは、コケのこと。
トポスとは、場所、常用される主題や表現のこと。
もとトポスは西洋古典古代においてレトリック(修辭學・辯論術)に屬する概念であり、見出すべき論點の所在、口頭辯論のための定型・公式(フォーミュラ)(formula)を蓄へた引出しでした。また、假想した空間上でその各トポスに配置したイメージと結びつけることが、記憶の祕訣であるとされました。
モストポスとは、コケの生存と生育に必要な環境世界を一枚のパネルのなかに凝縮したものです。主たる植栽部分にはコケの生命活動に必要不可欠な水分を供給する保水マット「ジャムガード」と、一般の植物のように根や維管束をもたないコケの自立と立体的な生育を介助する三次元網目状構造体「コスモジオ」から成り立っています。また、コスモジオは強風雨によるコケの脱離や過剰な太陽からの紫外線、鳥類による被害からコケを守るはたらきも兼ね備えています。さらに、植栽下部にはヒートアイランド抑制と省エネルギー効果を高めるための透水性断熱材として各事業所から排出され、リサイクル困難な廃棄物を再生樹脂と混合し発泡された資材、陶器、ガラス等のセラミックス材も基盤に再生が可能な技術を駆使することで埋め立て、焼却されていた廃棄物を固定化して「備蓄」がなしえます。パネル筐体には同じくFRP廃材をリサイクルした「廃FRP複合化プラスチック」を採用しプラスチック類のリサイクルの促進と環境保護に貢献しています。
モストポスパネルは乾燥に強く、土壌を必要としない「スナゴケ」を主に使用していますので、メンテナンスの手間もほとんど必要とせず、また土壌を用いていないため湿潤時においても25kg/㎡以下と軽量で、500mm×500mm×70mmと取り扱いやすいサイズで施工性にも優れ、傾斜屋根や垂直な壁面にも容易に取り付けることが可能です。
モストポスパネルは、あくまで環境再生への理念のもと、コケにとっての最適かつ自立的な生育環境を最優先としてリサイクルとの調和を根ざす「再生・共生」というコンセプトに基づき開発されたパネルで、人間による定期的なメンテナンスを必要とするいわゆる景観的緑化とは一線を画しています。




